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土田晃之
Profile
土田晃之 1972年生まれ。太田プロダクション所属。 幅広い知識とトーク技術で数多くのバラエティ番組で活躍。 三男一女の父。著書に『納得させる話力』がある。

2015-05-14
第4回 初孫記念に、両方のお父さんに同じオメガの時計をプレゼントしたんです

第4回目となる今回は、奥さまのお父さまについてのお話を伺っていきます。結婚の決め手になったという、お父さまとのエピソードはとても素敵なお話ですよ!

ご結婚されたのは25歳なので、まだお若かったんですね。

そうですよ。僕、芸人なのに結婚がものすごく早かったんです。
芸人として考えたら、そのくらいの年齢で結婚するのって、できちゃった婚の人ばかりだったんですよ。
「子供ができたわけでもないのに25歳で結婚するってなんなんだ!?」って、いろんな人に言われましたね。
「収入も仕事も不安定なのに、なんでこんなに早く結婚するんだ!?」って。
同期の芸人達が遊びまくってたりするのを聞いたりみていましたけど、それを羨ましいと思うことはなかったというか、結婚ってタイミングじゃないですか?あと、勢い。それがあったから、そういうタイミングで結婚したんだろうなとは思っています。
あと、結婚を決めた理由の中で、嫁さんのお父さんというのは存在が大きかったですね。

それは、どういう理由ですか?

僕達、結婚する前に同棲をしたんですけど、同棲する部屋を決めて契約をする時に、ふと気になって「そういえばさ、俺と同棲すること両親に言ったの?」って聞いたら、「言ってない」って言うんですよ。
「いやいや、契約してから反対されても、俺一人でこんな部屋に住めないよ」って話をして、「ご両親に挨拶に行くから、都合の良い日を聞いて」って言って、次の日に会いに行くことになったんですよ。
それで、挨拶に行ったんですけど、彼女はお兄さんと2人兄弟なので、一人娘なんです。
芸人なんてわけのわからない仕事をしている男が突然やってきて、一人娘と付き合っていて、同棲したいなんて言いに来てるのに、全く嫌な顔もせずに気さくに話してくれて、同棲を許してくれて一緒に住むことになったので、あのお父さんがいたから「責任を取らなきゃな」と思ったのはありますね。
「あのお父さんに恥をかかせてはいけない」という気持ちは、その時にすごく僕の中に強く残った気持ちだったんです。

奥さまのお父さまに対して、そういう気持ちを持てるのはとても素敵なことですね!

そうですね。うちの長男5月生まれなんですけど、嫁のお父さんも、うちの親父も5月生まれなんですよ。両家にとって、うちの長男は初孫だったし、同じ5月ということですごく喜んでくれたんですよ。
親父達の世代って、「時計と言えばオメガ」って聞いたので、オメガの時計を買ってやりたいって思って結婚した頃からずっとお金を貯めてたんです。
それで、初めての孫が生まれた時に、両方のお父さんに同じオメガの時計をプレゼントしたんですよ。
そしたら2人ともすごい喜んでくれて、嫁のお父さんは、今でもお風呂の時以外は寝る時もずっと着けてるんですよ。
逆に、うちの親父は、冠婚葬祭の時だけ着けて、あとは箱に入れて飾っているんです。
2人とも使い方は違うけど、すごく大事にしてくれていて、それを見てると「プレゼントして良かったなぁ」って思うんですよね。

両方のお母さま達へは?

何もしてないです。(笑)
僕にとって本当にそのくらい、同棲の挨拶をしに行った時の嫁のお父さんの気さくな感じとか、嫌な顔ひとつせずに僕を受け入れてくれたことが心の中で大きく残っているんです。
母親達は、「私はねぇ、バッグがいいわ」なんて話をしていたみたいですけどね(笑)僕にとっては、2人の父親へのプレゼントということに意味があったんです。

その後も、お父さま達にプレゼントしたものはありますか?

車ですね。両方の父親が定年退職して、維持費のかからない車に乗り換えようかなという話をしてきたんですけど、我が家は子どもが4人いるじゃないですか?コンパクトカーに乗り換えちゃうと、夏休みとか遊びに行った時に、全員が車に乗れなくて、どこにも行けなくなっちゃうんですよ。
だから、僕が両方のお父さんに、うちの子ども達が遊びに行っても、みんなで出かけられる車を買おうと思ったんです。
「好きな車を選びなよ」って言ったら、嫁さんのお父さんは、まさかの走り屋仕様にしていてびっくりしましたけどね(笑)

土田さんのご両親と奥さまもいいご関係ですか?

僕は、男3人兄弟なので、嫁さんはうちの親父にとったらかわいくて仕方ないんですよ。
うちの実家では姫のようにかわいがられてますね。
まだ長男しかいない頃に、嫁と大ケンカして嫁が長男連れて出てっちゃったことがあったんですよ。夕飯ないし、久しぶりに実家に帰って飯食おうって思って実家に帰ったら、うちの嫁さんと長男が俺の実家に行っていたことがありましたね。
びっくりですよ。親父が玄関から「お前、○○ちゃんに何したんだぁ!」って出てきて、慌てて家に帰ってきたことがあります。すごくないですか?(笑)

土田さんのお父さん孝行のお話、とってもステキですね。
結婚した人が、自分の親を大切にしてくれるというのは、とても嬉しいことだと思います。きっと土田さんの奥さまは、親思いの旦那さまを持って幸せですね!
次回は、パパとしての土田さんについてのお話を伺っていきます。お楽しみに♪

(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)

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