- Profile
土田晃之 1972年生まれ。太田プロダクション所属。 幅広い知識とトーク技術で数多くのバラエティ番組で活躍。 三男一女の父。著書に『納得させる話力』がある。
- 2015-06-11
- 第8回 子どもの成長は一瞬だから、夜泣きも楽しんだ方がいい
最終回となる今回は、4人のお子さんを育てるパパとして、“土田さん流子育て術”やママさんたちへのアドバイスを伺っていきます。
- 4人のお子さんがいらっしゃいますが、お子さん達の歳の差などは考えられましたか?
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次男の時は考えました。うちは、長男が5月生まれなんですけど、保育園に行きはじめた時に早生まれの子との身体の大きさの違いにびっくりしたんです。
うちの嫁さんが2月生まれなので「早生まれで苦労した」みたいな話もしていて、だから次男は計画的に3年離して4月生まれにしたんです。
それからも男の子が5人欲しかったので、産み分けの方法も試して計画的に考えていました。
そうしたら、3人目の時に「今日は、大丈夫だよ」って言われた日に挑んだら、女の子ができたんです。僕が、この世に「大丈夫」ということはないということを、学んだ瞬間です(笑) - 3人目のお子さんが女の子だと分かった時はどんな気持ちだったんですか?
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男の子5人の夢が破れたっていうのもあるんだけど、男の子は母親に似る、女の子は父親に似るって聞いていたので、ちょっと心配になりました。
でも、実際産まれてきた娘は、嫁さんにそっくりで、目がパッチリの子が産まれたので嬉しかったですね。 - 男の子3人と女の子1人を育てていて、どんな部分に違いを感じますか?
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大きくなってきてからの方が、男女の違いは感じますね。
女の子はやっぱり女の子だなぁと。でも、感情的にはそんな違いはなかったんです。お兄ちゃん達に、女の子は別なんだ!って思われたくなかったから、悪いことしたら平等にげんこつもしますよ。男女で育て方に違いを作ったりはしません。でも、女の子は面白いです。
嫁さんに、娘に甘いって言われるんですけど、それは逆で、娘が僕のところにすごい来るんですよ。他の子より頻繁に、まるで愛人のように僕の部屋に通ってくるんです(笑)
「ねぇねぇ、今度はいつパパのお部屋で寝られるの?」って聞いてくるから、「ん~もう一生寝れないんじゃない?」って言うと、「もう!パパの意地悪!」みたいな。
「なんだ、お前は彼女か!」みたいな会話をしてくるんです(笑) - 娘さんが、そんな風にパパ大好き!なんて、パパとしては嬉しいですね!
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まぁ、嬉しいですね。でも、だからと言って、「彼氏ができたら嫌だ」みたいな感情は全くないですよ。
この子はどんな彼氏を作るんだろう、っていう感じでみています(笑) - 父親として、「こうでありたい」と思っていることはありますか?
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最後の砦でありたいとは思っています。
お母さんは、毎日一緒にいて怒るから、そうすると子どもって慣れちゃうじゃないですか。
高校生くらいになると、母親の言う事なんて聞かないですからね。
子どもに舐められてはいけないというか、僕が怒ったら怖いということは子ども達には感じていてもらいたいなと思っています。
トラウマじゃないけど、例えば、ウルトラマンごっこをしたり、サッカーをしたりする時は全力で戦って、絶対負けないです。加減するとかはしないんです。
「お父さんは強いんだ」ということは、意識として持ってもらいたいと思っているんですよ。両親で子どもに舐められちゃうとダメなので、僕は最後の砦でありたいです。 - ママスタを見ているママさん達に、土田さんが子育てをしている中で得たお役立ち知識を教えてください。
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男の子はよく熱を出すって聞いてたけど、長男は、本当によく熱を出したんですよ。ある時、長男が夜中に熱を出したって、嫁さんから電話がかかって来て、慌てて家に帰ったことがあったんです。
嫁さんが病院に電話して、僕はぐったりしている長男をあやしてたんです。
嫁さんが電話を切って、「受診は明日でいいって」って言って来たんです。嫁さんが先生に症状を説明したら、「ところで、その後ろの笑い声は誰ですか?」って聞かれて、「その子なんです」って言ったら、「子どもは素直だから、本当にしんどい時はどんなにあやしても笑ったりしない。笑える元気があるなら、夜中じゃなくて、様子を見ながら明日の昼間の受診で大丈夫」と言われたんです。その意見は、初めての子育てをしている中で、すごく助かったんですよ。だから、僕はそれから、子ども達が熱を出したら、こちょこちょをしていました。だから、深夜に病院に行くことはなかったですね。
あとね、よく新米ママが夜泣きについて悩むじゃないですか。「寝てくれない」「夜泣きはいつまで続くの?」って。でも、子ども達がどんなスピードで大きくなるかを知ってしまった僕から言わせてもらうと、夜泣きなんてすぐしなくなるんですよ。
成長の中の、ほんの一瞬なんです。だから僕、末っ子が産まれて夜泣きした時、「あっ!夜泣きだ!」って嬉しくなって、急いで抱っこしに行きましたよ。懐かしくて。
夜泣きする期間なんて、あっという間に終わっちゃうから。幼稚園の頃のかわいい感じ。あれもあっという間ですよ。だって、長男すごくかわいかったんですよ。それが今や、男らしくなっちゃって、かわいさなんて一つもないですからね(笑)
子どもの成長って、そのくらい一瞬なんです。
だから、辛いことよりその瞬間のかわいさを楽しんで子育てしてください。
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土田さん、ありがとうございました。
4人のお子さんのお父さんである土田さんのお話、どうでしたか?
テレビとは違った角度から、お話を伺えたと思います。
子どもの成長はあっという間。4人のお子さんの成長を見てきた土田さんのアドバイス。
夜泣きで悩むママ達!明けない夜はないですよ!
(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)