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内田恭子 中山秀征

中山秀征
Profile
中山秀征 1967年生まれ、群馬県藤岡市出身。明るくスピード感あふれるトークで、日本テレビ「シューイチ」、フジテレビ「ウチくる!?」などのレギュラー番組をはじめ数多くの番組に出演。4人の男の子の父であり、家事に協力的な良い夫・父親として「第30回 ベストファーザー イエローリボン賞」受賞。
内田恭子
Profile
内田恭子 1976年生まれ。1999年、アナウンサーとしてフジテレビに入社後、バラエティ番組やスポーツ番組などを担当。2006年にフジテレビを退社し結婚。2010年に長男、2013年に次男を出産し、2人の男の子を育てながらキャスターとして活躍。
2014-09-10
第8回 4人子育てをしてきて思うのは、大事なのは転ばせる勇気だと思う

お子さんがいる中山秀征さん、内田恭子さんのお二人に、パパとして・ママとしてどのような生活を送っているのかお話を伺いました。
全8回の連載インタビューのうち、最終回をお届けします!

内田さんは、お仕事もされていて育児と両立するために工夫していることはありますか?

内田:仕事に来ると仕事モードになるし、終わるとママの顔に自然になるのですが、やはりきちんと切り替えることが大事ですね。今のところはうまくいっているように思います。
あとは、きちんと寝ること!睡眠不足では、育児も仕事もうまくいかないですよね。
きちんと休みが取れて元気であれば、育児の中のちょっとした問題も受け止められるし、仕事でもイライラしないので、当たり前のことだけれど大事だなと思います。

中山さんは、お子様とのコミュニケーションを取るうえで意識していることはありますか?

中山:僕は男なので体を使って一緒に遊ぶことですね。自分が親父にされて嬉しかったことは僕もしてあげようと思っていて、子どもとのキャッチボールは4人ともずっとしていますね。
これが面白くて、キャッチボールすると会話が生まれるんですよ。

中学生になって、何を言っても反応がなかったり、態度が悪くなってきている時も、キャッチボールだけは小さい頃からやってきているので、ボールを投げると話すんです。
僕が「最近どうなの?」と聞けば、友達の話や、学校でこんなことがあったとか、最近こんなことを思ったとか、何気ない会話がキャッチボールで生まれるんですよ。

普段しゃべらない子が、キャッチボールをするとしゃべるんです。
子どもの頃からずっと続けてきたことがよかったのだと思いますね。

親になってから変化した考えなどはありますか?

中山:若い時は自分がやりたい仕事をやってきましたが、結婚したことで変わりましたね。妻のために、子どものために、家族のためにと優先順位が変わった。
子どものために頑張らなきゃいけない、しっかりしないといけない、と子ども中心の考えになりましたね。

あと、これまで子育てしてきて分かったことは、子育て出来る期間は意外と短いということ。
やっているときは忙しくて大変だけど、気づくとすぐ親離れし始めて、あっという間に終わってしまいます。

小さい時はなんでもかんでもすぐママパパだったのが、だんだんと友達と過ごす時間が増えて、恋人が出来たりする。
大きくなると家族旅行も行ってくれなくなりますよ。
僕は、もう寂しくなってきたのを経験しているので、一番下の子には子育てに対する時間をもっとかけたいと思うようになりましたね。

内田:そうなんですねぇ、今は毎日大変でも、あっという間に巣立っていっちゃうんですね・・・

「考え方」という点で私が思っているのは、できるだけぶれないようにする、ということですね。
今の育児環境は情報が沢山あるのでいろいろな考えが入ってきますが、一つのことに対する理論だけでも沢山あって、その都度場当たり的に取り入れてしまうと、子どもも混乱してしまうと思うんです。

なので、「うちのルール」というものを自分で考えてもつことも大事かなと思っています。
でも同じように他の家庭でも「うちのルール」があって、それが私のうちとは違っていることもありますよね。

例えばちょっとしたことですが、息子のお友達が明日来る予定があれば、事前にお母さんに連絡して、「明日おやつにアイスクリーム出すけど大丈夫?」などと聞くようにしています。
それぞれの家庭でルールがあると思うので、お互い気持ちよく付き合えるためには、そうした気配りも大事なんだなと、子どもが出来てからそう思うようになりました。
独身時代には全く考えていなかったですけどね(笑)

子育てを頑張っているママやパパに向けてメッセージをください

中山:僕が4人子育てをしていて思うのは、大事なのは転ばせる勇気だと思うね。
社会に出てから無菌状態でいることは逆に危ないから、子どもの時に転ばせてあげて、間違いも教えてあげることが大事。

間違えたり、泣いて、痛みを知らないと、経験できないことがありますよね。
もちろん、体の痛みだけじゃなくて、人の心の痛みも知らないとだめだし。

なので、なんでも危ないからだめと言わずに、もう一歩待って転ばせてあげてください。もちろん、野放しにするのではなく、よく見てあげることが大事ですよね。
それで、善悪の判断だったり、本当に止めなきゃいけないところは止めてあげればいいと思います。

内田:私は、まだ子育て初心者ですけど、自分にいつも言い聞かせていることがあります。それは、自分の子はこういう子だと決めつけないこと。

自分の子どものことは、100%分かったつもりでいるけど、一歩離れると、実はこういうものも好きだったんだ、ということに気づくんです。なんでも分かっているつもりでいても、子どもは外に出て、色んな影響を受けて、変わっていっているんですよね。

だから、この子はこういう子だからと決めつけてしまうと、チャンスを奪ってしまうことにもなりかねない。
なので、その子が決める選択肢を、お母さんが沢山用意してあげられたらいいのかなぁと思います。
私もまだまだ新米ママなので、皆さんと一緒に、社会で協力しながら子育てを楽しんでいきたいと思います。

お二人ともお子さんがすべて男の子ということで、共感しあいながら、とても楽しい雰囲気の中でお話しいただきました。
本当にありがとうございました!
(撮影:chiai)

『22nd キンダー・フィルム・フェスティバル』

開催日:8/13(水)~17(日)
会場:調布市グリーンホール

主催:一般社団法人キンダー・フィルム(22nd キンダー・フィルム・フェスティバル実行委員会)
公式HP:www.kinder.co.jp

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