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hitomi
Profile
hitomi 1976年生まれ。1994年にデビュー。歌手活動やモデル活動、TV出演の他、美脚商品やヨガウエアのプロデュースも行っている。 「美脚キュッ+骨盤ケア」(びきゃっきゅぷらす)、animaとの第3弾コラボヨガウエアは現在好評販売中。 2008年に長女、2014年に長男を出産。現在2児の母。 詳しい情報はオフィシャルブログをチェックhttp://ameblo.jp/ninpu-hitomi
2015-05-13
第4回 hitomiが語る“産後クライシス”にならない会話術

第4回目となる今回は、巷で話題の“産後クライシス”について、hitomiさんの体験やご意見を伺ってみました。これまでの様々な経験を経て語っていただく言葉には、重みと説得力を感じました。

最近、出産後に夫婦仲が悪化することを“産後クライシス”と呼び、話題になっていますが、hitomiさんの産後はいかがですか?

産後にそういう状況や気持ちになってしまうのは分かります。
女性は、妊娠・出産でホルモンバランスも崩れてしまうし、命懸けのお産を終えたら休むことなく育児がスタートするわけだから、旦那さんの協力を得られない場合は、お母さんばかりがしんどくなってしまいますよね。
私の場合は、「疲れたな」と思った時に夫が先に気づいて声をかけてくれ、心がすごく楽になったことがあります。
きっと夫も意識してくれているのだと思いますね。
家事も意識して手伝ってくれていると思うので、やってくれた時には感謝の言葉を伝えたり、褒めたりするようにしています。

なるほど、“産後クライシス”の解決には、お互いに対しての思いやりというのがとても大切だといわれていますが、hitomiさんのご夫婦はそれを実践されておられますね。他に何か意識していることはありますか?

私、元々気質が強い性格なので、言葉も強く伝わりやすくなってしまうんです。
だから、言葉がソフトに伝わるように言葉の置き換えをしてみたり、言われる相手の気持ちを考えて伝えるように意識しています。
例えば、夫がご飯を作ってくれることがあって、それ自体にはとても感謝しているので「ありがとう」という気持ちを伝えるじゃないですか。
でも、明らかに味付けに失敗している時もあるんですよね(笑)
そういう場合は、直接指摘せずに、まずちゃんと感謝してから「私が作るときはこっちの調味料を使うこともあるよ」という風に、置き換えてみたりします。
せっかく作ってくれた相手の気持ちをつぶしてしまうとやる気もなくしちゃうし、お互いにとってマイナスだと思うんですよね。
うちの夫もそうですが、世の中のパパもママ達に協力したいという気持ちはあると思うんです。それはママ達が求めている形とはもしかしたら違うかもしれない。でも、まずは協力しようと思った気持ちに感謝して、そこから「こういう風にしてもらえるともっと助かる」という伝え方をすれば、「なるほど!次からはそうするよ!」と理解してくれるのではと、私の場合は思っています。

ストレートな気持ちをソフトに変換することが続くと、自分の感情を抑えられてある日爆発を招くようなことになったりしませんか?

ちゃんと伝えるべきことは伝えているので、私自身は我慢はしていないんです。
ただ伝え方を工夫しようと思っていて、ギャグ風に言ってみたり、ノリ良く言ってみたりすると、相手もそのノリで返してくれて、笑いながら伝えたいことも伝わっている気がします。
これは最初からこういう風にできていたわけではなくて、たくさんの失敗の中から学んできたことなんですけどね・・

最初の出産の後は、産後クライシスに当てはまるようなことがありましたか?

今にして思えば、ありましたね。
私、前の旦那さんの時には、相手の気持ちを考えて話すことが上手にできなかったんです。
最初の出産の後は、相手に求めることが強くて、そうすると男性は求められれば求められるほど家が心地良い場所では、なくなってしまう気がしたんです。
そういう失敗があったからこそ、産後、大変な状況でもお互いが心地良くいられるためにはどうしたらいいんだろうと考えられるようになったんです。
だから、最初の産後の時とは考え方や相手に対しての求め方はかなり変わりましたね。
前は、「何か言いたいことがあるんでしょ?」と言われて「じゃあ、言わせてもらうけど!」という流れは、負のスパイラルしか生まなかったです(笑)
子育てしていると余裕はなかなか持てないかもしれないし、相手にもよることなので、一概にこれが正しい!と言えないとは思うんですけど、言い方や伝え方の少しの工夫が自分の心と身体への負担も軽減させてくれると思うんです。

次回もお楽しみに♪
(取材・文:上原かほり 写真:松島徹)

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