- Profile
ユージ 1987年9月9日産まれ。アメリカ合衆国出身、アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ。 15歳で子役モデルとして芸能活動を開始し、現在はタレント、俳優、モデルとして活躍。 2013年2月に1児の母である一般女性と結婚。2014年に長女が産まれ、現在は二児の父となる。
- 2015-02-19
- 第5回 いつかお父さんと共演したいという夢ができたんです
20歳になり、日本に戻ったユージさんは、本格的に芸能界のお仕事をスタートさせます。
今回はそのときのお話を聞かせていただきます。
- 20歳で日本に戻ってから、芸能活動をスタートさせたきっかけはなんですか?
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僕のお父さんは、ハリウッドで俳優をしているんです。ある時、お父さんの現場に連れてってもらったんですけど、その現場を見て、「あぁ、俺もこういう仕事してたなぁ」って思いました。
実は、今の事務所には10代の頃から所属をしていて、モデルの仕事なんかを時々やらせてもらってたんですよ。でも、オーディションに行くことより友達と遊ぶことの方を優先して、まじめに活動してなかったんです。だから、芸能活動というものをすごく中途半端にしたままアメリカに渡ったんですけど、お父さんの撮影現場に行った時に、 “親父の背中”っていうのを初めて見た気がしたし、かっこいいなぁと思って。
俺もやっぱりこの世界で頑張って、いつかお父さんと共演したいなぁという夢ができたんです。 - そのことは、お父さんに伝えたんですか?
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伝えたことあるかなぁ?ないかもしれない。
でも、それを決意してからは、アメリカで時間だけはたっぷりあったので、ずーっとそのことを考えてましたね。
「日本に帰ったら芸能界に入る!」と決めて、そのシミュレーションばっかりしてましたね(笑) - 日本に帰って来て、実際そのシミュレーション通りになりましたか?
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完璧ですね!完璧にシナリオ通りでした。
1つだけ違ったのは、元々いた今の事務所が、また僕を雇ってくれたことです。
所属している間、僕は全然まじめに活動していなかったし、決まっていたドラマを事故で怪我して降板したり、黙ってアメリカ行っちゃったり…それはもうめちゃくちゃ迷惑をかけていて、事務所にとってはお荷物的存在だったと思うんですよ。
だから、僕のシミュレーションの中では、そこに戻るというのは無理だろうなと思っていたんです。
だからと言って、何も言わずに辞めて、他の事務所に行くということはしたくなかったので、日本に帰ってきてから事務所の社長に今までのことを全部謝りに行ったんです。
そしたら、社長が「これから何をしたいんだ?」と聞いてきて、「僕は芸能界でやっていきたいと思っています!」と伝えたら、「じゃあ、うちでやれよ」って!
僕は、そこで1発殴られるくらいの覚悟で行っていて、まさかまた事務所で面倒見てもらえるとは思っていなかったから、想像していたよりずっと近道で芸能界へ戻れたんです。 - そこから、芸能活動を再スタートさせたんですね。
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そうです。そこからは、自分でオーディションを調べて、マネージャーに相談してオーディションを受けまくりました。
その中で、『ごくせん』の新しいシリーズのオーディションを知って、受けて合格したのが20歳なので、僕の再スタートはそこからですね。
10代の頃に、一度出演が決まっていたのに事故で降板した『ごくせん』で再スタートが切れたのも、何か縁を感じました。
アメリカでの生活の中で、本当に興奮するくらい日本での芸能活動を想像してシミュレーションしてたんですけど、帰ってきてからは本当にその通りの流れで今まで来れている気がします。 - きっと大きく影響しているだろう、19歳から1年間のアメリカ生活はユージさんにとってどんなものでしたか?
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それまでの人生で飛ばしてきた大切な物を、凝縮して体験した1年だった気がします。
生命の大切さを知るとかね。雑草を引っこ抜いてた男が、植物を育てるようになっちゃうくらいに。
生まれ変わったというよりは、本当の僕に戻れた感じ。人間というのは、元々あるベースからはあまり変われないから、まさにベースに戻れた!という感じです。本来の自分に戻った!というか。
実はピュアだったのに、その部分に自分で蓋をして、強く見せたり、威張ったり、そういうものを全部取っ払えた1年でしたね。 - そのピュアさを取り戻したところで、今の奥さまとの出会いがあったと思うのですが、奥さまとの出会いについて聞かせてください
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奥さんとは、僕が23歳ぐらいの時に出会ったんです。
出会った瞬間に「結婚するんじゃないかな」と感じてしまったんですよ。
特に結婚願望があったわけではなく、いつか良い人と出会ったら結婚するんだろうなっていうくらいの気持ちでいたのに、彼女を初めて見た瞬間にビビビっと感じてしまったんです。 - まだ、話もしていないうちにですか?
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そう。まだ話もしていないうちに。
僕はきっと10代の頃に経験したいろいろなことで、本当に僕にとって必要な物を瞬時に見つけるパワーみたいなものを身につけたんじゃないかと思って(笑)
というか、一目惚れだったんです。
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奥さん大好きユージさんは、なんと会話をする前に、奥さまとの結婚をビビビ!と感じ取っていたのだそうです。
次回は、イクメンとしてのユージさんのお話をたっぷり伺っていきます!
お楽しみに。
(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)