英語版の試写を観た時、声優さんの声と実際にダスティが話している口元が完璧に一致していたので、日本語に直してアフレコをするときには、その口元にどれだけリンクさせるかという難しさには苦労しました。

また自分の声の使い方や発声の仕方、個人的なクセなどをとても細かく監督に指導していただきました。
語尾が少し聞こえないだけでも、キャラクターが言ってることの説得力がなくなってしまうので、はっきりとしゃべったほうがいいというのは勉強になりましたね。
「どれだけ僕は変なクセがついていたんだろう」と、正直落ち込む瞬間も何度かありました。苦労したというか、精神的に落ち込みましたね（笑）。

実際に収録してみると、自分の話し方のクセが気になったり、難しい部分もありましたが、「アフレコしているうちに段々楽しくなっていきますよ！」と監督から言われていたとおり、楽しみながら収録することができました。
ダスティが映ったシーンになると、まるで自分が映っているような気持ちになって、オレンジ色のダスティが映った瞬間になぜか嬉しくなってしまう。本当に自分自身を見ているようで「もっとたくさん登場すればいいのにな」とも思うようにもなり、不思議な感覚でした。

英語版のダスティの声を聞いた時、特に大きな特徴を表現して演じているわけではないと感じ、「どのようなやり方がいいのか」、ということはあまり決め込まずに演じてみようと考えていました。本番収録の際は、プロデューサーや監督と打合せをして、「可愛らしい感じ」というキーワードをいただいたので、色々な声を出しながら少しずつキーを高くしていって、ダスティの声を作り上げていきました。

ダスティのように、「何かに挑戦したい」という気持ちや、「やらなければいけない時にはとことん勇気を出してやる」、という気持ちを自分の中に持っているところは僕に似ているなぁと思います。

今回、ディズニー映画の主役の声優をやらせていただけるということは、自分の中で、大きな夢のひとつだった気がします。決まった時はとても嬉しかったですし、「これは挑戦しなきゃいけないことだ」とは感じました。

ダスティは高所恐怖症ですけど、僕は閉所恐怖症なんですよね。あと、スタジオみたいな真っ白い空間も苦手なんです。
そういう場所にいる時は、目をつぶると大丈夫ですね(笑)

好きなことをとことんやる、ということですね。
僕がこの仕事を何年もやってきて思うのは、ひとつのことをずっと続けることは大変だけど、継続は力なりという言葉があるように、続けていけば必ず楽しくなってくる。続けることでの達成感を味わえる、ということを知ってほしいですね。

（撮影：Hiroyuki Tsutsumi　衣装：猪塚慶太）

子供から大人まで楽しめるディズニー映画最新作『プレーンズ』。
この冬、お子様と一緒に勇気と感動を味わいに、そして未体験のスピードと迫力の世界を観に映画館へ足を運ばれてはいかがでしょうか。
12月21日（土）2D･3Dロードショーです。お楽しみに！