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IKKO
Profile
IKKO 1962年1月20日産まれ。 高級美容室「髪結処サワイイ」で8年間修業の後、ヘアメイクアップアーティストを目指して独立。 数々の雑誌の表紙をはじめ、テレビCM、舞台等のヘアメイクを通してIKKO流「女優メイク」を確立し、絶大な信頼を獲得。 幼少期から抱えていたコンプレックスを乗り越える事により、生き方学を身につけ、世間から多大なる共感を得る。 現在は、美容家として活躍する傍ら、そのセンスを活かして振袖をはじめ、様々な商品開発、執筆や講演、音楽活動などにとどまらず、プロデューサーとしても活躍の場を広げている。
2015-02-27
第6回 マイナスをプラスに変える力が幸せへの近道

前回、パニック障害について語っていただいたIKKOさん。その記事を配信してから、同じ悩みを持つ方からの共感の声がママスタにたくさん届いています!
第6回目の今回は、常に完璧を求めるIKKOさんの仕事に対しての意識を伺っていきます。

IKKOさんは、常に完璧を目指していらっしゃるイメージがありますが、ご自身でもそう意識されていますか。

そうかもしれません。
わたし自身の性格かもしれませんが、気持ちを強くもっていないと楽な方、怠ける方に向かいがちなので、「完璧にやりきる」と思って取り組むのがちょうどいいような気がしています。
そうやって仕事に取り組まないとお客様からのよい声をいただくのは難しいと思っています。
私が一番嫌いな言葉は、「大丈夫」。ヘアメイクをした方に「どうですか?」と聞いて、「大丈夫」と言われた時は落ち込みましたね。それって、良くも悪くもないという意味だから、私の仕事をそう評価された時はすごく悔しい思いをしましたね。
そういう気持ちにならないためにも、常に完璧を目指すのがIKKO流です。

昔から完璧さを追求されていたのでしょうか?

「完璧」という言葉で表現していますが、その意味は「全力を尽くしていく」ということですね。それが大事だと考えています。
こういう風に考えるようになった理由を辿っていくと、私が育った母の美容室が、時代の流れに翻弄されるのを目の当たりにしてきたことが大きく影響しているように思うんです。
母が美容室を始めた頃はセットの技術が重要で、母もその技術をお客様に提供していたのだけれど、美容の世界の流れが、セットの時代からカット&ブローの技術を競う時代へ、そして男性美容師が注目される時代へと変化していきました。母も時流についていくように努力していましたが、美容の世界はそれでも生き残るのが厳しい、移り変わりの早い世界なので、結果的に母の美容室は時代についていけず、母はきっととても悔しい思いをしたと思います。
そうした経験から、時代の流れの中を翻弄されずに生き残っていくには、少なくとも一日一日を私なりにベストな仕事、自分としてはパーフェクトと思える仕事をしよう、と思うようになった気がしています。

IKKOさんご自身の人生の中でも、周りからの影響で思うようにいかない時期はありましたか?

幼少期から19歳までの自分の殻に閉じこもっていた時期がそうですね。
同級生からの言葉の暴力を受けて、私はたくさん傷ついて、傷つくことを避けるために、他人とのコミュニケーションを遮断しました。その時期は自分の人生を自分らしく生きることが出来なかったような気がしています。
19歳までって、一般的には青春時代だし、人生で一番いい時代だっていう人も多いですよね、でも私にとってはその時期が一番つらかったですね。

そういう時代を経て、美容家としての経験を積み、仕事で完璧主義を貫くことでIKKOさんの人生はどのように変化していったのでしょうか?

私は、常に120%の力でこだわりをもって仕事に取り組んでこられたのでは、と自分ではそう思っています。そうして仕事に気持ちを込めて全力を尽くしていくと、ご覧になる方も何かを感じていただき、その作品がきちんと評価され認めてもらえると確信しています。そして新しく私と仕事をしたいと言ってくれる方からお声掛けいただいたり、素敵なご縁が広がっていくんですね。
翻弄されるということには今でも拒否反応がでますが、そうならないように意識して生きてきたことで、素晴らしい方々とのご縁をいただき、それが私の人生にとって大きなプラスをもたらしてくれました。
マイナスなことをマイナスなままにして生きていちゃいけないと思うんです。マイナスを自分の力でいかにプラスに変えていくかですよね。それができる人の人生は、必ず幸せになると思います。

IKKOさんの格言の中に「傷ついた気持ちはすぐに忘れて、心に刻むこと」という言葉がありますが、その言葉に込められた思いを教えてください。

傷ついたマイナスの気持ちのままずっといると、エネルギーが奪われるし、顔にもそれが表れるようになってしまいますね。
だから、傷ついた気持ちは切り替えた方がいいんだけど、私の場合は傷ついたことを「心に刻む」ということも大事にしているんです。
傷ついたこと自体を記憶から抹消しちゃう人ってけっこういるんですけど、それはダメだと思うの。嫌なことからしか学べないことってあるんですよね。
嫌なことを言われた場合、なぜそう言われたのかをちゃんと理解することで、同じようなことに傷つくことはなくなるかもしれない。
だからこそ、嫌なことがあった時、傷ついた時には、感情的には忘れて、頭と心には刻み込むことが大事だと思うんです。

ママ達の中にも、ママ友という人間関係に悩んでいる人も多いと聞きます。
そんなときはなぜそういう状況になったかを考えてみることも、もしかすると大事かもしれませんね。
そしていったん受け止めたら、マイナスな感情はどんどん捨てて、お子さんのためにも笑顔でいられるといいなと思います。

ママ達に愛をこめて IKKO

幼い頃から、時代に翻弄される大人達を見てきたIKKOさんが、全てのことに完璧を求めると言うお話は、とても興味深いものでしたね。
次回は、IKKOさんの恋愛について、お話を伺っていきます。お楽しみに。
(取材・文:上原かほり)

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コメント

投稿者:みのちゃん 2015-02-27 22:31:53

とっても勉強になりました私も明日から頑張ろうと思いました。

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